国語を得意にするためのトレーニング第1回「『問う力』を身につけよう」①
国語が苦手な人へのアドバイスとしてよく聞かれるのが、「本を読みましょう」ではないでしょうか。
でも、不思議ですよね。このブログを読む人の多くは進学指導重点校受験を考えているのですから、中学校のクラスで上位に入っていますよね。その人たちに「本を読みましょう」は私には解せません。はっきり言って、教師の怠慢以外の何ものでもないとすら思います(笑)。
まずは自信を持ちましょう。
国語の成績を上げるためのアドバイスとしてはカッコ悪いかもしれませんが、無用な固定観念は捨て去った方がいいですよ。
では、真面目なアドバイスです。
国語が苦手な人の多くは、一文から把握する情報量が少ないのです。
また、文と文、段落と段落とを関係づけて読むことがほとんどないのです。
苦手を克服するために大切なこと
①一文からの情報を増やすこと
②文相互、段落相互の関係を考えつつ文章を読むこと
そのために重要なことは自分への「問いかけ」です。
このコツをつかめば、苦手だった国語が得意になったりするかもしれませんよ。
「問う力」に磨きをかけましょう。
では、具体的に見てみましょう。
次の一文を読んで、情報を増やすための「問いかけ」を考えてみてください。
「精神分析家の仕事も実は分裂に彩られている。」
問いかけはいくつ出しても構いません。
多ければ多いほどいいですからがんばってください。
では、今日はこの語に注目してみましょう。
ポイント1 「も」
「も」に注目することで浮かぶ「問いかけ」を書いてみてください。
どうしても実際に自分の手で書いてほしいので、
ちょっとスペースをあけますね。
では、問いかけの例を書きますよ。
いきますよ。
問いかけ① なぜ「精神分析家の仕事も」となっているのだろう?
問いかけ② 「精神分析家の仕事」と同じように「分裂に彩られている」「仕事」は何だろう?
問いかけ①から思考を進めてみましょう。
・なぜ「精神分析家の仕事も」となっているのだろう?
・他にもあるから。
・何が他にもあるの?
・「分裂に彩られている」「仕事」
・「精神分析家の仕事」以外に「分裂に彩られている」「仕事」って何だろう?
はい、問いかけ②にたどりつきました。
重要☞ 「も」の問いかけ=何と何とがどう同じか
では、今日の最後に。
この「精神分析家の仕事」と同じように「分裂に彩られている」「仕事」とは何だと思いますか?
ヒント1 「( )家」という仕事です。
ヒント2 次のブログで示します。
※「も」以外のポイントは、明日のブログでお伝えします。